菊池寛の短編「マスク」 #花火「全国一斉悪疫退散祈願」
読書ノート
撮影日時: 2020/05/29 9:20:02
ステイホームの期間中、高松で生まれた文豪・菊池寛の短編に「マスク」があるのを知りました。
「マスク」は大正9年の作品で、大正7年から9年にスペインかぜが世界的に流行します。
菊池寛は徹底的なうがいと、マスクの着用、そして、自身はもちろんですが、家族にも外出を控えさせ、なんとか無事でした。
菊池寛は、当時、30歳。 友人も次々と感染し、芥川龍之介は、辞世の句をつくったほどだったそうです。(引用:NHK高松放送局)
青空文庫で探してもそれは収載されておらず、いつか読みたいと思っていたら、「菊池寛記念館のホームページ」の「おうちで学ぶ菊池寛」に「マスク」が載っていました♪→コチラ
三月に、は入つてから、寒さが一日々々と、引いて行くに従つて、感冒の脅威も段々衰へて行つた。もうマスクを掛けて居る人は殆どなかつた。が、自分はまだマスクを除けなかつた。
「病気を怖れないで、伝染の危険を冒すなどと云ふことは、それは野蛮人の勇気だよ。病気を怖れて伝染の危険を絶対に避けると云ふ方が、文明人としての勇気だよ。誰も、もうマスクを掛けて居ないときに、マスクを掛けて居るのは変なものだよ。が、それは臆病でなくして、文明人としての勇気だと思ふよ。」
自分は、こんなことを云つて友達に弁解した。又心の中でも、幾分かはさう信じて居た。

ニュースで都会の様子がよく報道されていますが、マスクをしないで歩いてる人もいるのが気になります。
人口が多いだけ、考えにも多様性があるから、、、、
新型コロナウイルスは感染しても無症候の場合があるので、
自分は無症状の感染者であるかもしれないという自覚で、人にうつさないための思いやりが「マスク」なんだと思います。
私の周りは臆病な文明人なのか、さぬき市ではスーパーでもみんなマスクをしています。
先日電話で話した大阪の友達からは、「香川って、今は感染者いないんでしょ!偉いね〜」と褒められました(^^)
「病気を怖れて伝染の危険を絶対に避けると云ふ方が、文明人としての勇気だよ」菊池寛


スミレの花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」。
おまけ:高松の娘から届いた動画

6月1日に、コロナウイルスの終息を願って全国で一斉に打ち上げられた花火です!
午後8時から5分間だけ、打ち上げ場所も非公開でしたが偶然撮れました♪
たぶん今年最初で最後の香川県での花火です。
動画は、OSによって視聴できない場合があります
高松は去年も台風で花火大会が中止になっています。来年こそは、夜空に開く花火を見上げたいです!!


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